娘が小4の時に書いた作文です。タイトルは「命」。
突然ですが、私は犬を飼っています。
その犬はペットショップから買ったのではありません。「保護施設(保健所)」という、迷子の犬や飼い主に捨てられた猫などを一時的に保護する施設なのです。
私はその保護施設を、みなさんにもっと知ってほしいのです…。
そこに連れられてきた犬や猫のその後。
飼い主の身勝手な行動により、百秒に一匹、殺処分という形でガス室に送られ殺されます。その飼い主の身勝手な行動の例が、《しつけがめんどくさい、覚えない》、《引っ越しをするんだけど、引っ越し先が犬や猫を飼ってはいけない》などです。
私はこのような人がこれ以上増えないように、減るように、願っています。
この世に生きる物すべての命は、ひとつ残らず輝いています。その輝きを決して消してはいけません。たとえ消えていても、また明るく輝く命があるはずです。
子どもなので理解が不十分なところはありましょうが、保護犬を家族に迎えたことで考える機会を持ち、保護、とりわけ殺処分の現実と飼い主の身勝手さに心を痛めていました。
自分に何ができるだろうか、小さいながらにずっと考えていたのだと思います。
その思いに背中を押されるように、今夏、私たちファミリーは預りボランティアに挑戦しました。
初めて我が家へやってきた小虎君。
彼を里親候補さんの元へ送り出す日の前夜、娘はまた、机に向かっていました。
タイトルは、「保護犬コトラが教えてくれたこと」。
ある日、私の家に1匹の子犬、コトラがやってきました。コトラは保護施設の子犬で、預りボランティアとして預かることになったのです。
私の家には元々、ジェロという保護施設から来た愛犬がいます。ジェロも預りボランティアの人に預けられていました。
コトラはすぐに慣れて、たくさんたくさん遊んであげました。
でも、すべてに《最後》はつきものです。とうとうお別れの日が来てしまいました。
その日やっと、預りボランティアの思いがわかりました。それは、《楽しい日々が毎日ありますように》、《命が尽きるまで愛情をたくさん注いであげてほしい》…、すべてがコトラの幸せを願っている言葉でした。
ジェロも、預りさんのこうした思いをむねに私の家に来たのだと思うと、涙が止まりませんでした。こうした思いを受けて、みんなが幸せになってゆくのです。
子犬のコトラが教えてくれたこと、それは、「今は悲しい涙だけど、時間と共に彼らへのエールになる」ということでした。
残るフミヤ君も、娘が合宿所で一目ぼれした可愛い子。思いは届くよ。
(by dekawann)
この記事へのコメント
SHIMACO
あなたの思いが、みんなに広がりますように。
ふみやくんが、とびっきりの家族に出会えますように。
あなたに出会う前のジェロくんは、
譲渡会でたくさんの人や犬に囲まれても
動じずゆったりとフセをしているコでした。
いいこだね、って撫でるとゆったりとしっぽを振って。
本当のおとーさんとおかーさんとお嬢が来るのを
待ってるんだーって、のんびり笑ってました。
mi-goro
南の島のボラさん達にも読んでもらいますね。
みんなの気持ちを代弁してくださってありがとうございます。
hikaru
私たちの気持ちを代弁してくれて、感激してます。
5年前から、かるちゃんが引き受けた離島の子たちを、預かる活動を
していますが、最初は自分の子供を育てるような気持ちでした。
近頃は孫を預かる気持ちになってます。大事な大事な孫が、次に
どんなおウチに行くんやろか、行ったら行ったで、愛されてるやろか、
寂しい想いをしてないやろか、帰りたがってないやろか・・・と
心配は尽きません。 なので、里親さんを決めるときの条件は、
「ウチに居るよりも幸せになれる家!」と決めています。
「ただやから」とか「可愛そうやから」ぐらいの軽い気持ちのヒト
には絶対に譲りません。そのために、かるちゃんがしつこい位、
聞きとりをした上で、環境を見て、よしっ!となったおウチで
トライアルを始めます。連れてったけど連れ帰ったこともあります。
複数の目で里親さんを決めますので、この子たちは、ペットショップの
子たちよりも、ずーと幸せだと思います。
ただ、問題は、この活動がいつまで続けられるかって事です。
かるちゃんも私も、ジェロ姉さんのおばあちゃんの年代です。
お金も体力も尽きたとき・・・元の様に、保健所に入った子たちは
順番に処分される・・・そんなことになりかねません。
一番の解決方法は、みんなが、犬・猫の去勢・避妊の必要性を認識
してくれる事です。保健所の犬にかかわって何年か経つのに、現状は最初の頃と
変わりません。保健所はいつも満杯状態です。
どーしたらエエんやろか?と悩んでます。
大豆・母