かるちゃんです。
まなかちゃんは、スラリと足長、 面長の美人わんこ。
これは 合宿所に入所したばかりの時。
可愛いお顔の、まだあどけない子どもでした。
かるちゃんは 勝手に「バンビちゃん」て呼んでたよ・・。
人間社会の諸々には慣れてなかったから、
オドオド・ビクビク・・・な面もありました。
運動能力がずば抜けて高く、どの犬に対しても自信満々。
・・ていうか、犬界では、自信過剰・・・。
犬社会での社会性に欠けてて、なかなかのトラブルメーカーだったよ。
すごく がっついてて・・・、
誰よりも早く、誰よりも多く 食べ物を奪取しようとして 何度かもめたし・・・。
子犬を苛めるし・・・。
保健所時代からの、お互いに「イヤなヤツ」同士の関係だった「小虎」とは、
合宿所で顔を合わせると 必ずののしり合いのけんかを始めるし・・・、
今だから明かすけど・・・、
可愛い「小虎」のおでこに傷までつけよって~、
もう~っ!
そんなお困りワンコだった まなかちゃんも、
3軒の預かりさん宅で、お家の中でヒトと暮らすためのいろんな決まり事をお勉強して、
合宿所では、
どんなにおいしいゴハンでも、ちゃんと順番待ってられるようになったし、
ワンコと遊ぶ楽しさに目覚めて、
一瞬で大親友になったみりちゃんとは、ワンプロ三昧。
犬を飼うのが初めてのお家でトライアルを始めた時、
そりゃあ、もう・・・、毎日、ドキドキでしたよ・・
すぐ近くの琵琶湖で思う存分穴掘りしたり 走らせてもらったりして、
若いエネルギーをしっかり発散させて、ストレスをためることもなく、
運動能力の高さを 得意げに自慢する毎日。
お家では
「フン、フン、何を食べてたのかな?」と妹ちゃんのお口チェックしたり、
お父さんの食事中、「何か落ちてこないかしら・・」 と ずっと監視してたり、・・
フリースの着ぐるみ着てたお兄ちゃんを
ふわふわベッドにして踏んづけたり・・、
たまには お兄ちゃんに、マナカのお気に入りマットを乗っ取られそうになったり、
お母さん手づくりのベッドに お兄ちゃんが割り込んできてコチョコチョしたり・・・
「おちおち寝てられないわ」 と焦ることもあるけど・・
まあまあ、ここのお家の人達とは波長が合ったみたい・・。
マナカちゃんは 難なく 正式譲渡になって、
めちゃめちゃ格調高くて奥が深い名前をつけてもらいました。
新しい名前は 「アヌビス」、
通称「ビス」ちゃん
あ・ぬ・び・す・・・?
ん? こりゃ、なんだべな~? と聞いてみました
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「アヌビス」は、犬またはジャッカルの頭部を持ったエジプトの神さまで、
長い顔と とんがった耳、細マッチョな体型が似ているからです。
また、アヌビス神は冥府を司る神で、死者の魂を運ぶ役目を持っているのですが、
よみがえりの神でもあるそうです。
まなかちゃんは 一度は保健所に収容されたけれど、大勢のボランティアの方の尽力で、
優れた家庭犬として生まれ変わることができました。
しかし、一方で私達には知らされない事ですが、殺処分されてしまう犬達もたくさんいるはずです。
そんな犬達の魂が少しでも救われますように。
また、保健所に収容された犬達が一匹でも多く 家庭犬として
新たな生活を送ることができるようになりますようにと願いを込めました。
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甦りの神「アヌビス」・・・ビスちゃん。
いろんな意味で、見事によみがえりました!
この記事へのコメント
ハンナママ
その時のまなかちゃんの美しさに私は、一目惚れした時のことをハッキリと覚えています。
きりりとしてスリムで、とっても印象的でした。
だけど、後で、食べ物の執着が凄いのと、犬社会での社会性にかける子だと聞きました。だけど、そんなまなかちゃんが、合宿所や預かりさんの家で経験して、学習して、幸せをゲットしたんですね。
表情も穏やかになって、あの時のこわばった表情とは全く違います。
『アヌビス』...めっちゃカッコイイではありませんか!
良かった...本当に良かった。
ビスちゃん、お幸せにね!