さてここからは時間がなくて書けなかったことを少々。
真綾ちゃん捜索の内容をお伝えしたことに対して、
コメントで、「真綾ちゃんの捕り物劇に興奮」してるだとか、
「次々と保護することで 振り返るいとまも無いのかも」と、
脱走の原因を検証することもせず、また同じことをくり返すのではないか、
と心配される方がいたことに対して、時間があったらきちんとお返事したいなあと思いながらも、
皮肉なことに、次の空輸実現のための各所連絡や、トライアルに送り出したり、
トライアル中の犬達のあれやこれやで、ブログでお返事するいとまもない事態になっています。
皆さんの期待に添えなくて申し訳ないけれど、
ブログはきめ細かい活動報告を優先するために開設したわけではなくて、
里親募集中の犬達の日常や紹介、
勝手連的にその都度協力して下さる犬好きの方達への業務連絡的内容、
すぐに忘れてしまう自分への記録や備忘録代わり、
あと、お伝えしておかなくては~と常日頃から思っていることは
書く時間ができた時に書くようにはしていますが、
それも時間に追われて 書かなくちゃと思ったことの3割ほどしか実現できていません。
コメントへのお返事としては、そもそもパソコン開けてブログに書く時間がなくたって、
この私が、振り返ることをしないはずがないということだけ断言させてください。
(さらに進めて、車に繋留する際のワイヤーグッズも試作済みです。
これはケースバイケースの話になるので次の機会に~)
真綾ちゃんの捕り物劇と言われた、保護のいきさつを軽く書いた目的は、
「捕り物劇に興奮」だなんて、その場限りのことなんかでは、もちろんありませんよ。
第一には、人馴れしてないビビり犬が逃げた時にすぐするべきことを、経験として伝えたかったこと。
スミちゃんの時も、真綾の時も、人馴れしていないビビりの保護犬が、初めての場所から逃げたというのは、
ヘタをしたら迷宮入りになってしまうような事例でした。
いくつもの偶然が重なりあった奇跡ともいえる面もありますが、
初動でやるべきことを何より最優先して動けた、という水面下の土台があったからこそ、
直近の目撃情報が得られたからだと思っています。
優先順位をつけて、なりふり構わず、役割分担して 初動チームとしてどれだけ効果的に動くか、
それはすべて、マリーちゃんの時にできなかったこと。
遠慮があってその日の初動チームが作れませんでした。
そのことを思っただけで、涙があふれます。
逃げた直後にすることは 振り返りや反省や非難ではなく、
今すぐにできることだけをするのでもなく、
すごくエネルギーはいりますが、
今すぐにやるべきことを最優先して行うこと。
そのために全員が同じ方向を向いて下さいという、自戒を込めた願いです。
運よく短期間で保護に至ったのは 幸運や偶然もあるし、
何より誰の時間も奪うことなく 自分で的確に行動して下さった多くの方達や、
たくさんの優しい人たちの善意の積み重ねではありますが
それらは、みなさんの善意を生かせる貴重な目撃情報をすばやく得ることができたからこそ・・。
それらはすべて、マリーちゃんの時に、逃げてすぐその日にやらなければいけないことを
思うようにしてあげられなかった無念の気持ちが動機になっていて、
スミちゃんの時も今回も、マリーちゃんの時にしてあげられなかったことを、
必死でやり尽くしたということです。
マリーちゃんの時には、初動でやるべきことが思うようにできなかったために、
後になって多くの人が提供して下さった時間もエネルギーも善意も祈りも、
何も結果に結びつかなかった・・・。
ごめんなさい・・という気持ちしかありません。
自分で帰って来れないビビリ犬の脱走では、
その直後にどれだけのことをするのかが、本当に大切です。
迷子犬が出た時の初動でやれることは、今回さらに追記するべきことが増えました。
時間ができたらまだまだ追記していきますが、スミチャンの時にまとめかけた内容です。
参考までに貼っておきます。
http://inunogassyukusyo.seesaa.net/article/457916063.html
http://inunogassyukusyo.seesaa.net/article/457859598.html
思いのほか長くなってしまいましたが、もう一つ、本当はこれがメインだったんですが、
真綾ちゃんは保護されたその時から里親募集を継続しなくてはいけないワンコなので、
人間を全く信用していない、野犬なんだという、真綾ちゃんへの誤解を解いておかなくてはと思ったことです。
真綾・マー君兄妹は、確かに人への警戒心は強いけれど、
さびしがりです。
依存心が強く、一人じゃ何もできません。、
犬だけじゃなく、馴れた人にはすごく頼っています。
甘え方はまだまだ勉強中。
警戒心が強いという性質はなかなか完全には抜けきれず時間はかかりますが。
ジワジワと信頼されていると実感できたころには、
ずっしり重いほどの(笑)、ほぼストーカーになっていると思います。
保護の翌日、お世話になった巽南の浅倉自動車商会や通報してくれた近所の会社にあいさつに行った時、
Mおじさんの車が通った直後の時間帯に、真綾が一方向に向かって走り去っただけではなく、
同じ道を何度か走って行き来していたことがわかりました。
走りながら 工場の目の道で大きなウンチを落として行ったというびっくり証言まで・・・(笑)
後でわかったことですが、
そのあたりは前日深夜にも Mオジサンと手分けして、タルカスやタルカス母さんが歩いた地域でタルカスのニオイが残っています。
車がたくさん停まっている自動車整備工場の駐車場に入って
そのうちの1台のタイヤにリードが引っかかって動けなくなった直後に預りさんが駆け付けたというのも、
真綾が、タルカスのニオイとMオジサンの車を追い求めていたとしか考えられません。
この記事へのコメント
かる子
・私と母とコータ(犬)は野宿してでも預かりさんの玄関先を間借りしてでも現場を離れるべきではなかった
・なりふり構わず動いていたつもりだったが、今思えばもっと図々しくなれた。
・現場を離れるのはチラシ作りのためにやむなしと判断したが、夜だろうが関係なく誰か別の人に頼み込むべきだった
・雨だったのだから多少時間がかかってもラミネートして園芸ワイヤーで掲示するべきだった、頼むべきだった
(今回も同じく雨でしたが、深夜にhikaruさんと母が貼ったラミネートチラシは翌日も全て残っており、それが直接目撃情報につながりました)
・ラミネーターは即座に複数用意する
・チラシ貼りのスキルとグッズの充実
・逃走場所から近い場所なのか広範囲なのかの判断は勘に頼るのではなく、一つ目の目撃情報が出るまではとにかく人通りの多い道に絞って範囲を広げるべき
・ポスティング業者や新聞折り込み代行会社を通さず、各新聞販売店に直接問い合わせるのが早いこと
・通販印刷の刷り上がりを待たずとも、白黒印刷で大量に仮チラシを作ることができるという発想
・チラシ作りのスキル
・今なら必要な材料や道具がどの店で売っいるかと、その店の営業時間が調べなくても分かる
・セルフコピー店のサービス内容と機械の操作を今なら知り尽くしている
・目撃情報の精査(野犬との混同)
・感情コントロールの徹底
・捜索部隊への連絡窓口と目撃情報の窓口を分ける(あの時は不可能だったけど)
・長期掲示の色あせ対策
・一度一緒にチームとして捜索に協力してくれた方とは共通認識できてることが多くてやりとりがツーカーで通じる
大豆コルテス、母
コタママ
つまり、今回の事例に関しては、ダブルリードの手順を守っていれば、起こりませんでしたよね。
それと何かどうしてもビビりの真綾ちゃんを連れて行かなくてはならない理由があったのでしょうか?
検証って、なぜか皆さんの場合は、捜索の仕方なんですね。
逃がしてしまった原因を見返して、本来、どうすべきだったかを皆さんで共有されることが、逃がさないことにつながりませんか?
それは、里親さんになられる方にも、教えてさしあげれば、譲渡先で行方不明になる子を減らせるのではないでしょうか。 起こってしまった事例を検証することが気をつける、心に刻むことになりませんか?
多くの方々が関わってらっしゃって、それぞれの能力や、感性がさまざまだからこそ、必要なことだと思います。
お忙しいでしょうから、ご返事くださらなくて結構です。
皆さま、良いお年をお迎え下さいませ。
保護犬母
保護犬母
こちらのブログも2年以上読ませていただいています。
ボランティアさんにはそれぞれにお考え、方針があり、それに沿って頑張られていると思うのです。
きっとコタママ様の感じていること考えていることと同じ思いを持たれていると思いますよ。
こちらでは、トライアルや譲渡の時、しつこいくらいに脱走防止策を伝え、環境の確認や改善のお願いをされていることを読みました。
基本的なことはきちんと守られていると思います。
そこはあえてわざわざ「こんなことやってます」とアナウンスする必要性がないだけでは?
それでも起こるのがアクシデントです。
反省点をフィードバックするという作業は、次につなげるとても大事なことですけれど、渦中でそれを指摘しても、皆様の心を乱すことにしかならないと思うのです。
大事なことを伝えるのも、タイミングが大事なんだと思います。
伝わらなければ言葉は空しいものですから。
コタママ様の熱い思いは伝わりますが、少し静観されるのも一手かと思います。
長文失礼しました。
保護犬母2号