妃沙ちゃん、群れを愛しすぎたが故の逃走劇

妃沙ちゃん預かりちーくんです! 妃沙ちゃんを預かりだしてかれこれ2ヶ月以上が経過しました。この2ヶ月の間本当に色々な事がありました。そしてその中には私たち家族をヒヤッとさせるようなことも...

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(えっ、何それ~? こんなに大人しいワタチがそんなヒヤッとさせるようなこと何かしたかちら~?)

したんですよ。今日はその話をさせて頂きます。

あれは妃沙ちゃんと暮しだして一月が経った頃、その日は私の母を病院に連れて行く為に家族みんなで朝から出かけていたんです。私は専業主婦で普段はお留守番をさせることなんてほとんど無いのですが、里親さんのところに行った時にお留守番が出来ないと困る事もあるかと思い、普段から30分くらいのお留守番はわざと練習の為にさせるようにしていました。

最初の頃は分離不安傾向にあると言われていた妃沙ちゃんだったので心配でしたし、確かに最初の頃は少しのお留守番でもそこらにウンチやチッコをしていましたが、その内慣れてきたようでお留守番をさせるとトイレは近くなるようですがシートを敷いておけばそこでキチンとウンチやチッコが出来るようになりました。

寝たきりの母の話では、最初の頃は私が外出すると「ウォォォォー!」と遠吠えを2回ほどしていたそうなのですがそれも最初だけで後はしなくなりました。

その妃沙ちゃん、3月下旬のある日のこと私たちが朝から出かけて帰宅時間が遅くなってしまった時に事件が起こりました。

車椅子の母を連れて私と夫が玄関のドアを開けると、いつもの如く妃沙ちゃんがリビングの中から「あっ、帰って来た!」って感じで私たちの方を見ていたんです。そして玄関ドアを開けたまま、私と夫は手に持っていた荷物を家の中に運んだり、車椅子の母を家の中に入れようとバタバタしていると、いつもは決して玄関の外(マンションの廊下)に出ない妃沙ちゃんがなんと玄関の外に出てしまったんです。

その時点では私も夫も「あっ、妃沙ちゃんが玄関からひとりで出た!」「えっ、ひとりで出られたの~凄いやん?」と呑気なもんでした。怖がりの妃沙ちゃんがひとりで玄関から出るなんて思いもよらなかったからです。だけどその日はお留守番の時間がとても長くて群れを愛する妃沙ちゃんは寂しかったのでしょう。普段ならば決してしないようなことをしてしまいました。

だけど廊下を見ると妃沙ちゃんはそこでジッとしていたし、まさかその後妃沙ちゃんの大逃走劇が始まるとは夢にも思っていませんでした...

大方の荷物の片付けが終わって夫と私が廊下に出ると妃沙ちゃんは「待ってました♪」とばかりにエレベーターホールの方へスタコラサッサと行こうとしました。なので私が「妃沙ちゃんちょっと待ってね~」って声をかけるとピタッと止まって振り返りました。その時点で後の事は夫に任せて、私は車椅子の母の手洗いやうがいの方に専念するべく家の中に入りました。しかし、すぐ帰ってくると思ってたはずの妃沙ちゃんと夫がなかなか帰ってこないので少し心配になった私はマンションの廊下に出てエレベーターホールの方まで行くとそこに2人の姿はなく、そのままマンションの廊下の一番向こうの端を見に行って2人の姿が無いことがわかった時、私は血の気が引きました。

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(わかりにくいと思いますがマンションの廊下。まっすぐにじゃなくコの字型の廊下で部屋数は横に19軒あります)

私の家は上層階でこのマンションは1号室と19号室の横に非常階段があります。妃沙ちゃんはこの19号室の横の非常階段から逃走をはかりました。

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(あれ~? 何やってるの~?)

廊下に2人の姿が無いことがわかった私は頭の中が真っ白になりながらも、とにかくエレベーターで1階まで下りて行き、いつも妃沙ちゃんが用をたすウンチ山に行って2人の姿が無いことがわかると、またマンションの1階に戻り19号室の横の非常階段口で2人が下りて来るのを待っていました。その間約15分(その時はもっと待ってたと思ってましたが家に帰ると15分くらいしか経ったませんでした)。

ああ妃沙ちゃん、私はなんてことをしてしまったんやろう...と半泣きになりながら、1階から自分の住む階までエレベーターのボタンを押し上がっていくと、私の住む階の5階下でエレベーターの扉が開いたかと思うとそこには妃沙ちゃんを抱いた夫の姿が...もう嬉しくて嬉しくて、他の方もエレベーターに乗っていたのにも関わらず妃沙ちゃんの顔を手で挟みこみながら泣いてしまいました。

そして後から夫に聞いた話では、妃沙ちゃんは案の定うちの階の19号室の横の非常階段から下に下りて行ったはいいのですが1階下りる度に廊下に出て今度は1号室の横の非常階段まで走って行って1階下り、また今度は19号室の横の非常階段まで走りぬけ1階下り、また次は1号室の横の非常階段まで走りぬけ...というジグザク逃走劇を延々と続けてたそうなんですよ。

最初のうちは妃沙ちゃんも遊んでる感じだったみたいなんですが、その内段々と夫におっかけられてるのが怖くなって来たのか本気走りになり、夫もなるべく怖がらせないようにおっかけてたのが本気になってきて、うちの階から5階下まで下りて行った時には、もう非常階段を下りて廊下を見ると妃沙ちゃんの姿が見えないくらいに離されていたそうで、これでは埒があかないと思った夫はそのまま非常階段で1階まで下りて行って、妃沙ちゃんがジグザグで逃げてくる反対方向から追い詰めるという作戦に出たんです。

1階からジグザク゜にマンションの廊下を進んで行き、最終的には妃沙ちゃんを見失った階まで上がっていくと、そこには女性と一緒にいる妃沙ちゃんの姿が...「この子探してたの?」「はい」、なんと妃沙ちゃんは我家から5階下の、まさに我家と同じ部屋番号の方の家の玄関ドアをガリガリ叩いてたって言うんですよ~それでその家の方が出て来て妃沙ちゃんを見ててくれたのです。(見られてただけで固まってたびびりの妃沙ちゃんです。(笑)

妃沙ちゃんは本当に怖がりです。びびりです。なので私たちが呼んだって来てくれません。

大人しくって控えめで、決して前に出るような子じゃないし、ごはんやおやつに釣られるような子でも無いので、この子にとって人と共に暮してて嬉しいことや楽しいことってあるのかな?って思ってしまう時もあります。

だけど妃沙ちゃんは妃沙ちゃんなりに私たちを必要としてくれている。私たちのことを自分の群れ(家族)だと思ってくれている。

この事件で私は確信しました。

だけど逃走なんて決して決してさせてはいけないことです。命にかかわる事です。

今も逃走してしまってお家に帰ることが出来ない子達が沢山いることを思うと本当に胸が苦しいです。その子たちが妃沙ちゃんのように一生懸命自分の家と似たような家の扉を「あけてーあけてー!」とガリガリ叩いている姿を思い浮かべると切なくて涙が出ます。

なのでここを見ている保護犬の里親さんになられたみなさまにおかれましては、今一度名前と電話番号を書いた首輪の装着と逃走出来ないような安全対策の方をぜひ宜しくお願いします!

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(花よりも美しい妃沙ちゃん)

妃沙ちゃん、私たちのことを家族だと思ってくれてありがとう!




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