かるちゃんです。
8月9日。
高槻のお山の野犬成犬を、実は 4頭捕獲していました。
その時に公開したのは 若犬3頭 →当時の記事はこちら
チュー助、キコちゃん、ルーシー。
野犬としては 警戒心やたくましさに欠けてた「チュー助」は、
優しい両親と優しい3人娘がいる家庭でのトライアルを経て、
ここのお家の末っ子に迎えてもらえることになりました。



「私はいませ~ん」の 「固まりキコちゃん」
換毛が終わって、愛らしい美人犬になりました。
今は vanabbieさんちで下宿しながら、家庭犬になるべくお勉強中。
vanabbie家での様子はココを見てね。
もちろん、優しい里親さん募集中ですよ~
そして捕獲に協力してくれた犬ボラ仲間のIさんが引き取ってくれたルーシー。
チュー助と同じく9月の里親募集会に会いに来てくれた、素敵なご夫婦のお家に迎えてもらって
気の良い猫さんたちと一緒にほのぼのと暮らしています。
さて、さて・・
8月9日。
初めに 単独行動してた おっちょこちょいのチュー助が、想定外の場所で捕まった後、
捕獲サークルには キコ、ルーシー以外に、もう1頭、
若犬たちの母犬が入ってしまったのですよ!

これは、想定外の出来事でした。

現場で捕獲に当たっていたかる子から電話があった時、
私は思わず「ええ~っ!! そんな~! いっぺんに、無理、無理~!!」って言いましたよ。
何年間も たくましく野犬として生きてきた、
若くもなく、年季の入った、筋金入りの野犬です。
子どもたちに食べさせるために 自分はガリガリに痩せてたというような、
そんな、哀れを誘う母犬のイメージからは かけ離れています。
なにせ、母犬が来たら、若犬たちは、さっと譲って、母犬が真っ先に ガツガツ食べてたという・・・、
監視カメラで見てる限り、
体が大きくて、強くて、ごつくて、お世辞にも「けなげで優しい母犬」のイメージはありません。
保護施設もない私たちが、一度に3頭もの若犬を捕獲~人馴れ~里親募集するだけでも「えらいこっちゃ~」なのに
その時に、人馴れが大変なことがわかってる成犬まで一度に保護するなんて とんでもない!
一体、どうするや~
その時、現場のかる子が軽く言いました。
「母犬だけ捕まえないってことはできるけど、とりあえず避妊だけはしとく方がいいよね。」
はい、ごもっとも~。
「そうだね~」と軽く即答してしまいましたよ。
4頭目のオトナ犬を捕獲したことは 誰にも伝えていませんでした。
だって、避妊してから逃がすことになれば、
猫のTNRとは違って、犬の場合は ひょっとしたら法律に違反することになるかもしれない。
とにかく 誰にも口外しないで、隠密に、隠密に・・・。
あとでかる子から聞きました。
捕獲サークルに閉じ込められた若犬たちが 順番に捕獲されてクレートに入れられていく時、
母犬は、呆然と座ったまま 遠吠えしながら 涙を流して見ていたと・・。

(捕獲場所を特定されるとまずいかもしれないので、周囲を加工しています。)
捕獲した4頭をすぐに入院させてくれたのは、大きな保護施設に併設の動物病院です。
でも、運の悪いことに 8月は、捕獲日の8月9日に獣医さんが出勤した後、
お盆休みとかが重なって 当分来られないというのです。
困ったなあ~。
そんなに経ってからでも、避妊してすぐに山に放せるんだろうか・・・

山に戻す案は、だんだん 現実的でなくなってきました。
それでも、触れないような犬をどうやって放すかっていう、
具体的な隠密計画も練ってはいましたよ。
でも、さらに運の悪いことに、避妊予定の8月28日、
時間が足りなくて 母犬の不妊手術はできませんでしたって・・・。
その後も 血尿が出たからとか、いろいろあって、
9月16日に、やっと避妊手術完了。
1か月以上もの間、病院でケージに入れられっぱなしだったコを、今さら山に返すなんて・・・。
もうダメだわ・・・。
このあたりで 私はあきらめましたよ・・。
もう仕方ないわ・・
まだ誰も触れないという 野犬成犬だけど、
丁寧に人馴れさせて、家庭犬になってもらおう~。
すでに私たち、「A子」って呼んでたし・・
そして今日。
施設から連れてきてもらう時には、エリザベスカラーとハーネスを着けてもらうことをお願いしてました。
施設では 唸って触れないからって、前日に獣医さんに鎮静かけてもらってから着けるって話だったけど、
施設のトレーナーさんがチャレンジしてくれて、
なんとか鎮静無しで装着できました~って・・

hikaruさんが協力してくれたので、合宿所のテラスの一角にA子コーナーができました。
七瀬ちゃんが出てきて のぞいてます。
きっと、和むだろうなあ~
今日からが 新生A子さんのスタートです。
かる子は 名前を「原 セツコ」にしようかなって・・。
でも 美人じゃないから、ダメダメって 私が不採用。
長く入院してた動物病院では「ノラエ」さんと呼ばれてました。
hikaruさんが 名前を考えてくれるかなあ・・・

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