かる子です。
ハナエさんが合宿所に来てからもうすぐ2週間になります。
その間のことを記録しておきたいけれど、ハナエさんと向き合う時は真剣勝負なので殆ど写真を撮っていません。
次の預かりさんへの引継ぎとして、せめて監視カメラの記録画像だけでも残しておこうと思います。
だいぶ端折っていますが長いです。
【1日目 11/13】
引っ越し直後のハナエさん。
エリザベスカラーに首輪2本、ハーネスと50cmほどのショートリード。ショートリードの先には丸カンを付けてあります。
そして、咬み切れないワイヤーリードを首輪に繋げ、丈夫な金属のフェンスに係留。
リードが体に絡まらないように高い所から繋いでいます。
絶対に逃がしてはいけないし、室内で逃げ回る習慣もつけたくないので、触れるようになってリードにも慣れるまでしばらくはこのスタイルで過ごしてもらいます。
他のワンコから警戒されることなく、初めから七瀬ちゃんもキアラ君も寄ってきていました。
hikaruさんは初対面なので、最初は菜箸で適度に距離を保ってオヤツ。
すぐに胃袋を掴まれ、早々にお皿からも手からも食べるようになりました。
まだ食べ物を介してしか関われないので、接点を増やすためにちょびっとずつ何回にも分けてあげるhikaruさん。
と、癒し担当の七瀬ちゃん。
【2日目 11/14】
朝散歩の帰りに寄ったリキシと私。
この日から、リードをつけて庭に出る練習をはじめました。
と言っても、首やハーネスを触ったら咬まれるかもしれないので、ハーネスに付いているショートリードの先っぽにリードを付けます。
係留用のワイヤーリードも、まだ着脱できないので付けたまま庭に誘導します。
どこに連れていかれるか分からず大パニックのハナエさん。
鬼の形相でギャンギャン大暴れ。
リードを咬み切ろうとします(エリザベスカラーがあるので、リードが正面に来た時しか咬めませんが)。
でも、走りながらお庭でオシッコ&ウンチできました。
定点カメラなので大騒ぎの雰囲気だけ。
ダッシュで帰ってきたところ。
この大パニックはかつてのリキシのお庭練習と似ています。
リキシの方がギャンギャンうるさかったけど、ハナエちゃんは成犬なだけに凄みが違います。
でも、恐れているのは人間だけで、なぜかわんこ達には警戒されません。
大騒ぎの渦中も庭にいたワンコたちは恐れていないみたいでした。
夕方、もう一度行ってお庭に出しましたが、「一時的に外に出るけど、またここに戻ってくる」って分かったようで、一気に一周、その間にオシッコ2回。速やかに巣に戻りました。
【11/15~11/16】
私とのお庭練習もすっかりパターン化し、私がリードをつけると「ハイハイ、行けばいいんでしょ」とお庭一周して戻ります。
ただ、その途中でちょっとリードを引っ張ってしまったり、木に引っかかったりしようものなら大パニック。
そのたびにエリザベスカラーが乱れます。
エリカラが完全に外れる前に触れるようにならなければ・・・!
この日、hikaruさんは猫用おもちゃのヒヨコを持ち込みました。
「それアタシの!」と抗議する猫のユリちゃん。
猫にも警戒されないハナエさん。
棒の先にオヤツを付けて、「これは人の手だよ」と言い含めるhikaruさん。
このヒヨコ棒を警戒させないように、隣に置いておきます。
チョイチョイ顔を覗いに来る癒し担当たち。
キアラが来ても目を開けないし、
七瀬ちゃんなんて平気で踏みつけてるし。
【11/17】
朝、hikaruさんが来ると、ご飯待ちの可愛い表情。
hikaruさん、ヒヨコでハナエさんの顔をナデナデ。
(このために前日から準備していたのですね!)
全身ナデナデ。物言いたげな猫のユリちゃん。
1日に何度も何度も、全身くまなくヒヨコでなでなで。
癒し担当の七瀬ちゃん。 ハナエさんに腰かけてませんか?
【11/18~20】
マッサージ効果?すっかり穏やかな表情で日向ぼっこをするハナエさん。
朝に昼に夕に、ヒヨちゃんでなでなで。
目ヤニもこれで拭ける。
捕獲以来、一度も洗っていないハナエちゃんはとっても汚い。
せっせと全身を磨き続けるhikaruさん。
【11/21】
気持ちよさそうに顔を差し出すハナエさん。
平和な光景に見えるけど、この時、hikaruさんはとても焦っています。
首輪に繋がっているワイヤーリードを外したはずみで、リードがハナエさんのお腹の中に入ってしまったのです。
ハーネス側のリードに太いリードを付けて係留はしたけど、これを咬み切られたら大変。
それに、ワイヤーリードが足などに絡まってしまったらとても危険です。
あの手この手でワイヤーリードを回収したいhikaruさん。
この日はやたらご馳走が出てくるなあ。
改良されてマッサージブラシになったヒヨコ棒
ブラシで全身ゴシゴシされてもされるがままなのに、
ひとたびリードを直そうとすると、めっちゃ恐い。
おもむろにビビリウンチ。
そしてどんどん絡まっていくリード。
リードさえ触らなければいいんだけど、
リードを持たれるたびに恐怖で動きまわってビビリオシッコ。
カメラには、工夫を凝らして敷物を交換し掃除するhikaruさんがしっかり写っていました。
【11/22】
とにかくリードを触られるのが怖くて仕方ないハナエさん。
ちょっとでもリードに力が入ると恐怖で大暴れ、口も出るし、目が血走って般若のような形相。
捕獲の時、引っ越しの時、初めてのお庭練習の時も、血走って真っ赤な目をしていました。
静止画で見るより実際は10倍恐い。
犬には人を咬み殺せる力があります。
絶対に咬ませてはいけません。
リードさえ持たなければ、おやつもブラシも受け入れます。
オヤツ片手に座布団の下からリードを手繰り寄せようと奮闘するhikaruさん。
少しでもリードに対する警戒心がなくなるように、親しみを持てるようにと、ハナエさんの近くにリードが飾られていきます。
私はこの一連の事件をこの日の夜まで知りませんでした。
数日間顔を出せず、hikaruさん一人に任せっきりにしていた間の出来事でした。
数日ぶりに会いに行き、長々と隣に座ってオヤツタイムをしながらこっそりリードを直そうとしてみました。
私は「庭に出す人」認定されていて、ちょっとでもリードを引っ張ると、「ハイハイ、出ればいいんでしょ」と庭を一周してくれます。
(律儀で可愛い)
そのたびに私は、リードが張ったり引っかかってパニックにならないよう、慌ててついていって少しずつ絡まりをほどきました。
その後、「ハナエさんを触った日」に書いたように初めて手を触れたのでした。
監視カメラを持ち帰って見るまで、私は、一連のhikaruさんのアプローチを知らないまま触ったのですが、
ヒヨコ棒やブラシでしっかり触ってもらっていて、人の手に触られるための下地が用意されていたのです。
続く。
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この記事へのコメント
ちーくん
ちなみにハナエちゃんの名前は卒業犬のオハナちゃんにちょびっと顔が似てるからハナエちゃんなのかな?ヒヨコやブラシで頭こすられてる写真可愛いです♪
かる子
捕獲前は便宜上「A」と呼んでいました。
3ヶ月間預かってもらっていた施設では「のらえ」と呼ばれていました。
A→英の字を使って英恵にもなる。っていうのも後付けだけどあります。
3ヶ月間いろんな候補を温めていたのに、それまで全く候補に上がってなかった「ハナエ」が一番しっくりきました。
家族ができたオハナちゃんにあやかりたいです。