かるちゃんです。
私はスマホを持ってないので、パソコン画面での話になりますけど、
右のサイドバーに里親募集中の保護犬の名前が、保護した順に並んでいます。
里親募集のトップは、2019年4月に採石場で捕獲した、元野犬の「リキシ」
2番目は、昨年5月 散歩中に逃げてしまった後、未だ見つかってない「チョビ」
見つかってないので実際には里親募集はできないわけだけど、
この場所に戻ってきてほしいという願いと、
少しでも皆さんの目に触れる機会は必要なので、募集中のままにさせてもらってます →チョビの捜索ブログ
3番目は、2020年8月にキコちゃんやチュースケ達と一緒に捕獲した後、
滞在先の犬ボラさん宅から2回の脱走の末、昨年9月、4ヵ月ぶりにやっと捕獲した、
元野犬の母犬「ハナエさん」。
行方不明中のチョビを含め、トップ3のワンコ達にまだ家族が決まらないのは、
人間社会が怖くてたまらない怖がりさん達だから。
でも、続く4番手のマシュは、人間大好き、従順な甘えんぼさん
しかも可愛い上に見た目もかっこいいので、里親募集のホープになるはずのワンコでした。。
なのに、一つだけ問題があって、
持って生まれた猟犬気質のせいで、
動く物が急に視界に入った時に、とっさに強く反応してしまうところが見られます。
今までに何件か里親の申し込みを頂きましたが、
子供さんがいる家庭や、愛玩犬感覚でべたべたと暮らしたいという方には、
「今のところ誰にでも自信を持ってお勧めはできないんです・・」と、
なんだか訳のわからないことを言ってお断りしてきたわけです・・。
すご~く長くなりそうですが、正直に書きますね。
今まで預かって頂いた3件の預かりさん宅で、
たぶん見間違えや勘違いで、結果として人を噛んでしまったことがありました。
ヒトへの敵意も攻撃性もないのに~ですよ。
2015年12月から合宿所に長期滞在してた、かつての「お困り犬」クボタンも、
ヒトは好きで甘えっ子なのに、何度か人を噛んだことがありました。
クボタンの場合は、ウチで預かってたので性癖はよくわかってて、
何もなければお調子者で、感情表現が大げさでリアクションが派手・・。
ある意味人間味?があって めっちゃおもろいワンコなのに、
食べ物が絡んだ時と、寝起きや眠い時や頭が疲れてきた時に、
急に機嫌が悪くなって人を噛むことがありました。、
その時のクボタンは、少なくともその瞬間だけは一瞬「敵意」をもってて、
「ヒトを噛む」とわかって噛んでたみたいでした。
同じ時期に長期在籍したイマリちゃんも、甘え上手なのに、わがままで、気が短くて切れやすい性格のせいで、
さっきまで甘えてたのに、急に何か気に入らなくてイラッとして噛みついた・・なんてことが何度かありました。
でも、マシュの場合は、クボタンやイマリとは明らかに質が違うようなんです。
どう見ても「機嫌が悪い」とか「腹が立った」だとかではありません。
イライラして「人を噛んでやる」という意識は全くなく、
小動物か何かと勘違いして、例えばカーテンがゆれるとか、布類がひらひら動くのが急に目に入ったとかで、
本能的に飛びかかってしまうこともありました・・。
保健所からの申し送りでも、服の袖や裾を噛むことが何度かあったと書いてありました。
保健所から引き取って間もなく、Mオジサンが預かって下さってた時の散歩中、
前から歩いてきた男性のズボンのすそに急に噛みついてズボンを破った時には、
トレーナーさんに来てもらって散歩の様子をみてもらったけど、
「預かりのMオジサンとマシュとはとても良い関係で、Mオジサンはうまく落ち着いて散歩させてて、何も問題がない。」
と言われました。
その上で、マシュがどのような状況で突然に噛むのかを見極めるために、
口輪をした上で、色々な状況を経験させながら、もし本当に人を噛もうとした時にはきちんと教えてやる必要があると・・。
で、競技で使うような、装着したままでも水も飲めるような がっしりした素材の口輪を買って
Mオジサンに気軽にホイッと預けたんです。
「散歩の時にこれをつけて、いろんな場所に連れて行っていろんな人に会わせてみて下さい」と・・。
でも、これ・・、すごく、すごく、浅はかでした。
マシュは 空輸の時に狭いクレートに入れられることを嫌がって大暴れしたような犬でした。
何が起こるか予測できないことへの警戒心と抵抗が強いことは知っていたのに・・。
大人しく口輪をはめられたまま、頭の後ろでサイズ調整して紐で結ぶまでの間、動かずにじっとしてろ、だなんて・・・。
最初はオヤツも使ったりしながら、補佐する人と2人がかりでやるべきことなのに、
何も考えずにMオジサンに口輪だけホイッと渡したわけですから、全く想像力ゼロの行為でした。
結果、マシュは、口輪を見ただけで抵抗して暴れるという、悪い経験だけを積んでしまいました。
その後 Mおじさんの入院中の次の預かりさん宅では、
庭にいたマシュが門扉に前足をかけて、ニコニコと通行人にシッポ振っていたところ、
門扉の上から手を入れてヨシヨシしてた通行人の袖に急に噛みついて
腕を大けがさせてしまいました。
犬好きの人で、人懐っこい表情のマシュの頭を2・3回なでてたところ、
怒った表情もなく、袖を引っ張って振り回す遊びを始めたかのように、
急に腕に噛んできたそうです。
3番目の預かりさん宅でも何度かきわどいことがあって、
極め付きは昨年末の散歩中の出来事。
ちょうど電柱の陰にいた預かりさんもマシュも、
マシュを見て足早に立ち去ろうとした気の弱い柴犬ちゃんには気が付かなかったようで、
小走りで目の前を通り過ぎていった柴ちゃんが急にマシュの視界に入った時に、
マシュは、突然柴犬の背中に飛び掛かって噛みついて離さなかったそうです。
さらに、柴犬を助けようとした飼い主さんが、
パニック状態の柴犬に手を激しく噛まれて病院に救急搬送されたという事件がありました。
誰にでも気楽に預けられないような犬は、以前のようにウチで預かるべきなのに、
今は私の家の事情でそれもできない状況だからといって、
マシュを一時預かりさんに預けたままだったことを反省しました。
以前から、いくつかのドッグスクールでの預かりを当たってはいましたが、
今は空きがないだとか、
あと、動く物に反応する本能を 訓練で矯正することは出来ないから、
新しい飼い主さんが決まってからなら、
飼い主さんに、そういう本能を持った犬との関わり方をトレーニングすることはできる、と言われたこともありました。。
そんな中、まちんさんが、マシュを預かってくれるドッグスクールを見つけてくれました。
ここなら、まちんさんの家に近くて 時々面会にも行ってもらえるし、
まちんさんが迎えに行って下さるので里親募集会にも参加できます。
マシュは、杖がないと歩けない私でも、
声を掛けながら 私に合わせてゆっくりと住宅地を歩けるほどお散歩が楽で、従順な犬です。
(もしかしたら、その時に突発的な何かがなかったということかもしれませんが・・。)
ドッグスクールに私がお願いしたのは、
トラウマになってしまった口輪の装着に慣らしてほしいことと、
並行して里親募集を継続させてもらうことだけでした。
ありがたいことに、要望を理解して下さって、協力もしていただけると・・。
↓ これは、1月9日、まちんさんが面会に行ってくれた時の写真です。
いつもへらへらしてるマシュしか知らなかったから、なんだか表情が硬いなあ・・と思ったけど
マシュなりに一生けんめい頑張ってるんだろうな。
そして先日、まちんさんから、ドッグスクールのフェイスブックにマシュが載ってましたよ~って知らせてくれました。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=449224130057352&id=100049093076277&sfnsn=mo
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