かる子です。
よどくんたちから3週間遅れて捕まった のこりちゃん。
このままの仮名では残り物になってしまいそうで縁起が悪いので、改名を「すなこ?」「すなえ?」「すなお?」とあれこれ考えていたのですが、この4日間ですっかり「のこりちゃん」が定着してしまいました。
「のこちゃん」だと福福一族の残り福 のこちゃんとダブるし、「のりちゃん」だと私の本名だし、「こりちゃん」もしっくりこないし、・・・もう のこりちゃんのままでいいや。
名前に影響されて残ったらダメよ~

この5チビたち、うちの犬達の行きつけの淀川河川敷で生まれたのですが、まだ川は見たことがないはずです。
広い河川敷の堤防に近いところで、護岸工事用の余った砂なのか それともこの砂山自体が防災上必要な物なのか私には分かりませんが盛土があります。
この砂山の上で見慣れない黒い犬を見かけたのが事の発端でした。
目が悪い私、この時は「10kg未満?ソラコくらいの若犬かな?」と思ったのですがそれはチビッコが2~3匹くっついていたのかもしれません。
残像しか写らなかったと思っていた上の写真、よく見たら茶色っぽい1チビッコが写っているのが分かるでしょうか?
こちらは後日撮った巣穴です。
砂山の側面に大きな穴が掘られていて、
表から見えるよりずっと奥深く続いています。
9月12日に最初の3チビ(チャーミー・よどくん・ちびた)を捕まえ、この近くに猫用捕獲器とカメラを置いていったのですが、残った子犬達が捕獲器に入らないどころか 設置中この巣穴付近でカメラに犬が写ることはありませんでした。
ちびたの記事でも少し書いた9月12日の偶然の出会い。
河川公園の駐車場が閉まる時間が迫り、捕獲用の用意を何も持っていなかった上に携帯電話も忘れてきた私は、偶然ポケットに入っていた鹿肉ジャーキーを撒いてその場を後にしました。
ここからは私が立ち去った1分後からのカメラの記録画像です。
トレイルカメラが動体検知で連写してくれたので、厳選してもかなりの枚数です💦
おっかなびっくり?でも ズンズン進んできます。
先頭はサビタン?
頭を上げて用心深いのは よどくんかな?
撒いていった鹿肉チップ、ありったけの数枚を割ったけれど15カケラくらいしかなかったはず

誰の口に入っただろう?
鹿肉探しにこだわるよどくん・のこりちゃんと、カメラ周辺の冒険に出るサビタン・ちびた。
よく似た3人。左からサビタン・よどくん・のこり かな?
↓ カメラの角度が変わった! ちびたが動かしたみたい。
おまけの1枚。誰かの口の中。カメラを咬んでる

この時、乳歯が「生えているけど生えそろっていない」という感じだったので、この子たちの誕生日は8月1日(誤差10日程度)くらいでしょうか。
まだ歩き方がしっかりしておらず、砂に足を取られて斜面などはズルズル滑り落ちているような状態でした(そんなヨチヨチ歩きなのに、葛の森の中に入ってしまったらツルが絡んで人間にはとてもとても追いつけません)。
私が目撃した同じ日に同じ場所で子犬を見たという人を一人みつけましたが、それより前に子犬の存在を知っていた人はまだ見つかっていません。
ひょっとしたら、ずっと巣穴とその周辺の限られたエリアだけで過ごしていて、初めてその日に山に上がって人目についたのかも。
なんならチャーミーはそれで落ちたとかで足を痛めたのかも?
12日夕方に3チビ、13日朝にサビタンが捕まってひとり残ったのこりちゃんはその後の3週間で行動範囲が広がったはずですが、それでもまだこの砂山の上と側面の葛のツルが生い茂ったところから出るには至りませんでした。
(だからなんとか捕獲できました。葛で囲まれたこのエリアから出てしまったら、捕獲を断念していたと思います。)
砂山のてっぺんはこんな感じ。
13日朝、私とhikaruさんが着く直前の のこりちゃんとサビタンです。
この直後、hikaruさんの虫取り網でサビタンが捕まりました。
(過去記事→河川敷の子犬、今日も1匹捕まりました)
写真で見ていると人里離れたサバンナのような場所に見えますが ここは大阪府高槻市。
(ひとりになってからの のこりちゃんです)
しかも山間部ではありません。
夕方には河川公園で遊ぶ子供たちの声が響き渡り、堤防を越えたらすぐ住宅地という場所に ひっそりと野犬たちが暮らしていて、
毎年妊娠・出産を繰り返し、過酷な環境で数匹が運よくある程度の月齢まで育ったとしても親元を離れて食べていくことはとても大変だし、交通事故もしょっちゅうです。(ここの堤防は、犬だけでなく猫や小動物の交通事故も頻繁にあります。)
今回偶然、まだ幼くて捕獲可能な時期に出会うことができ、この5チビたちの命をつなぎとめることができ(大袈裟ではなく、特にチャーミーは1日遅れていたら手遅れだったと思います)本当にラッキーでした。
また、この5チビの中から運よく誰かが野犬として生き延びたとしても、また来年その子供が生まれては死に…、という無限ループを絶てたことも本当に良かったです。
ウォーキングや犬散歩の人との話で野犬を話題にすると、「数年前、コロコロの子犬がワーッと出てきた」とか「散歩の飼い犬たちと遊んでいたよ」などという話が出てくることがあります。
今でも「保健所に捕まったら殺される」と思われている方も少なくなく、「うちでは飼えないから…」と保護のチャンスを逃してしまうことがあるようですが、それは誤解です。
少なくとも今の大阪府では、一般人がひょいと捕まえられるようなヨチヨチ歩きの犬が殺処分になることはまずありません(保健所の事情は、収容頭数やボランティアの有無など地域によって違います)。
偶然ヨチヨチ歩きの子犬が出てきたら、それがその子が幸せな飼い犬になれる最後のチャンスかもしれません。
どうか躊躇なく捕まえてほしいと思います。
その上で、もし「本当に保健所でいいのかな?」と不安になったら、その地域で保護活動をしている人に判断を仰いでもいいと思います。
動物行政は年々変わっていて、例えば5年前の京都市で殺処分になっていたようなビビリ犬(←迷子犬マリーちゃんの捜索で愛護センターに問い合わせた時の記事に飛びます。オブラートに包んでいますが当時の「京都の基準」というものはビビリ犬の偏見が強く酷い判定基準でした)、今は愛護センターで人馴れを試みるようになっているようです。
寝ぼけた頭で長々と失礼しました。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
昨日の のこりちゃん。
朝はソラコとチマチマ遊んで、
昼にはオヤツの催促が積極的になり、
夜はソラコと走り回っていました。
のこりちゃんについては別の記事に改めて紹介させてもらおうと思います。
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