かるちゃんです。
つい先ほど(1月30日夜9時)、飼い主さんの娘さんから電話がありました。
ニーナ改めチョコちゃんは、今夜7時頃、神戸大学の近くで車にはねられて、
警察からの連絡で駆け付けた飼い主さん家族は、チョコちゃんの亡骸と悲しい対面することになってしまいました。
色々な思いがあります・・。
まずは今も動いて下さってる方がいるので、とりいそぎの報告のみさせてください。
<2/1以降追記>
「今、灘警察に来ています。」と、悲しい知らせを聞いたのが1月30日21時3分。
電話を切ってすぐ、21時4分に受信したショートメッセージは、
一度もお会いしたことがない、見ず知らずだったSさんからで、
「チラシ全部もらいました。また追加しておいてください。」というものでした。
Sさんは、仕事帰りに何度も何度も~2・3日ごとに、所定のチラシ受け渡し場所までチラシを取りに来て、
時間があるときに少しずつ、チラシ貼りやポスティングを続けてくださってました。
こんな風に、ニーナちゃんには会ったこともないけど、可哀そうで早く見つけてあげたいからと、
私が把握していない人達も含めて、
黙ってコツコツとチラシを広めたり 店舗を回ったり・・と、情報拡散に動いて下さった方達が何人もいました。
そんな方たちに、ただただ、ありがとうございました。という感謝と同時に、
むなしい結果を報告しなくてはいけないことが、本当に悲しくて、辛くて、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ニーナちゃんの事故現場は、
もっと早くにこの付近での目撃情報さえ得られてたら、餌付け~捕獲がやりやすい場所でした。
たぶんすでに1週間くらいは定住してたんじゃないかと思われるような場所です。
ホントに悔しい・・
たくましさのかけらもなかったはずの お母さんコの甘えたさんが、1か月もの間一人で頑張って生きてきたというのに、
間に合わなかった・・、ニーナちゃんの動きについていけてなかった・・、
ただただ、ごめんね、ごめんね・・と。
お母さん犬「ハッチャン」の後ろに隠れて生きてきた5年間。
ニーナちゃんは、保健所からの空輸も、ハッチャンと同じクレートにフタリ一緒に入ってやってきました。
ハッチャンが優しさの塊りみたいなご家族に迎えられた後、ニーナちゃんはヒトリで一時預かりのこまる家に。
奥の和室の床の間を隠れ場所に決めて、長く床の間の置物になってましたが、
初めてヒトの優しさに触れて、2か月後には家族大好きっこに変わっていました。→10/26のブログ記事
譲渡先から迷子になったニーナちゃんを、何度も神戸に探しに来ていた預かりさん・・、
悲報の直後、月を見ながら泣いてると、今の預かりっ子のメアラちゃんが、
寒いのに外に出てきて預かり母さんの隣りに寄り添って一緒に涙を流してたそうです。
この預かり母さんは、犬の気持ちに寄り添って、いつも心を込めて犬たちに丁寧にお話しする人です。
預かり母さんの、あまりに大き過ぎる悲しみが、メアラちゃんに伝わったんですね。
母犬ハッチャンの飼い主さんは、ニーナちゃんが見つかるまでどこにも出かける気になれないと、
毎週末はもちろん、週3で大阪市内から神戸まで通ってました。
事故の前日には飼い主さんに会って「あきらめないで、母娘を再会させるまで一緒に頑張りましょう!」と話してたところでした。
頑張って生きててくれたのに、見つけられなくて、悔しくて、悲しくて、申し訳ないと・・。
そして、脱走当初から「私の不注意で、チョコに申し訳ない」と泣いてばかりだった飼い主さん。
こんな精神状態では、長期戦になりそうな捜索活動に耐えられないのでは・・と、
私は、2020年3月に自宅から逃げた卒業犬アランちゃんの例をお伝えしました。
諦めずに、みんなでチラシ掲示を続けた結果、3か月後の有力情報が得られて、カメラを仕掛けて捕獲できたこと。
「アランちゃんみたいに長くなるかもしれないけど、諦めずに頑張りましょうね。」と伝えた時、
「私は絶対にあきらめません!探し続けます!!」と飼い主さん。
今回の悲しい結末には、
うちに来なければもっと長く生きられたのに‥、
うちに来たばかりにこんなことになってしまって、悔やまれてならない・・と泣きじゃくってばかり。
「一時預かりさんと飼い主さんのお家で、人の優しさに包まれて、
短期間ではあったけど、少なくともその期間は、ニーナちゃんが幸せであったことは間違いないと思います。」
・・と、私からはそう伝えることしかできませんでした。
事故の翌日の朝刊に入った折込チラシを見た人達から 飼い主さんに電話があったそうです。
過去の目撃情報だったり、心配してお電話下さったり、
あと、お店に貼りますねとか・・、皆様、本当に優しいお電話だったそうです。
ニーナちゃんのことを思って動いて下さった方達、祈ってくださった方達、
ニーナちゃんを愛おしんでくださったすべての皆様に 深く感謝いたします。
本当にありがとうございました。
あと、あちこちに掲示したチラシですが、遠方からチラシ貼りに来てくださった方も多く、
飼い主さん家族がチラシ撤去しますと言ってくれてますが、
お近くの方で、もしチラシを見かけられたら撤去して頂けたらありがたいです。
どうかよろしくお願いいたします。
最後に、私自身の、大きな、そしてたくさんの後悔の中の一つに、
怖がりのニーナちゃんに、エアタグを使ってあげられなかったことがあります。
以前からずっと気になっていながら、
ガラケーを使ってる私にはハードルが高くてすぐに実現に向けられなかったという・・、
ある意味、私の怠慢です。
迷子中のチョビは、突然のハプニングに大暴れした挙句、
引き抜けしにくいハーネスを2本とも引き抜いた時に、首輪のバックルが破損して首輪ごと一緒に抜けてしまったので、
首輪に装着するエアタグは役には立ちませんでした。
でも、ニーナちゃんに使っていたら、確実にニーナちゃんは助かっていました!
本当に、本当に、本当に、悔やまれます。
怖がりさんの迷子対策に、エアタグを既に使っている方のお知恵を借りながら、
必ず早急に実現したいと思います!
この記事へのコメント
アランの飼い主です
私は今は毎日ニーナちゃんが無事に天国に行けますように、そして会いたかったお母さんの近くにいつでも行けますようにと手を合わせることしかできなくて申し訳ないです。
私なんかが言うのも申し訳ないですが、皆様、ニーナちゃんの為に寒い中ありがとうございました。
里親様はもちろん、こんなに沢山の人が心配して必死で探してくれていたことがニーナちゃんに伝わってるといいな、と思います。
コメントしていいものかどうか迷いましたが、ニーナちゃんのことを忘れないよという気持ちで書かせていただきました。
かるちゃん
勝手に「アランちゃんの例」をブログに出してごめんなさい。
迷子犬探しも長期になると、飼い主さんは心身とも疲れ果ててしまって、自分の身を守るために諦めてしまうことも多いものですが、
アランちゃんの飼い主さんと、協力してくださる方達が、諦めずに頑張り続けたからこそ、3か月半後のアランちゃん捕獲につながりました。
だから「アランちゃんの例」というのは、辛い迷子捜索の中で、いつも教訓というか、励みにさせてもらっています。
そして、確かにニーナちゃんは、アランちゃんに似たタイプのビビりさんでした。そんなニーナちゃんのことを我がことのようにずっと気にかけて下さって、温かい心を寄せて下さってありがとうございました。
七海ママ
尊い活動、慈悲の心がもっともっと広がるように元気出してください。ニーナちゃん短い犬生でも、真剣に生きたこと。人間には真似できない凄さを感心します。合掌。