ハービーの肛門腺

かる子です。
先日の記事(『ハービー、ドッグランでの1分間』)で気になる終わり方をしてしまったので、里親募集会前日ではありますがハービーの肛門腺が困ったことになっていることをお伝えします。
記録を兼ねて、やたら肛門の写真が続きます

10月の初めのまだ暑い頃、お尻の横に蚊に刺されたようにプチっと膨らみができました。
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治りが遅いなぁと気になっていたものの、11月にやっと消えてホッとしたのも束の間、
また同じ場所が膨らんできました。
蚊だと思っていたけど、ひょっとして肛門腺が溜まっているのでは??!
その頃、今よりうんと警戒心が強く逃げ足の速かったハービーです。
病院に行こうか、それともトリマーさんに頼もうかと数日思案しているうちに、ポチっとした膨らみが一晩で腫れてしまいました。
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翌11月24日、通院の日の朝は更に赤黒く腫れて、
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通院の数時間前に破裂してしまったのです。

(別の時の写真ですが、破裂したらこんな感じ)
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破裂した部分は、10日ほど後に再度破れてしまったものの 抗生剤の力も借りて治ってきました。
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跡もほとんど消えかけた頃、
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この状態から、
また急に、朝起きたら腫れていて、
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12月26日、破裂する前にと慌てて動物病院に行ったのですが、皮が薄くなっているのもあって触診と消毒の途中で破れてしまいました。

その時 獣医さんが首を傾けていたのは、それほど肛門腺液が溜まっているわけではないのに こういう状態になっていること。
そして、炎症のせいなのか導管(肛門腺液が排出のために通る管)のあたりに固いしこりがあり、老犬では腫瘍ができることがあるが1歳のハービーには考えられないこと。。
診察室での処置で終わらず、奥の部屋で内側の丁寧な消毒と診察を受け、ガタガタ震えながら頑張ったハービー。
抗生剤の種類を変え、普通は一週間ほど服用のところ、今回は薬を長く続けて徹底的に炎症を抑えることになりました。

(12月29日)
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(1月9日)
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抗生剤をやめる前に診せにくるよう言われていたので、すっかり良くなった1月12日通院。
お薬を飲み続けていることが気になっていたので「オッケー、薬をやめましょう!」という言葉を期待し、待合室で震えているハービーにも「今日は痛くないよ、ちょろっと見てもらうだけだよ」と励ましていました。
しかし、それだけで終わりませんでした。

やはり触診で硬い部分があることが気になり、導管から出口までの通路が塞がっていないか細いカテーテルを通して確認しようとしたが管が入らない(穴が見つからない)。
極度に緊張状態のハービーが力んでいるからという可能性もあるので麻酔をかけて緩んだ状態で見ないと断定はできないけれど、生まれつき穴自体が存在しないか、穴が極端に小さすぎて液を出せていないみたい。
液が外に出せないのであれば、既に炎症と破裂を繰り返していることもあり、手術で肛門腺を取ってしまうという選択肢も。
・・・というようなお話でした。

この日は私ひとりで気楽に行ったので、想定外の大きな話に動揺💦
即決できないので、改めて母と都合を合わせて出直すことにしました。

翌日1月13日には再び膨らんできました。
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1月15日にはまた破裂。
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セカンドオピニオンとして他の獣医師さんの意見も聞いた上で、手術で肛門腺を取ってしまうことにしました。
まだ1歳のお子ちゃまなのに受難のハービー・・・。
でも、痛くて不快な触診や消毒が度重なり、通院のたびに人馴れが後退し警戒心が戻ってきます。
里親募集中の身という点でも、将来里親さんが決まった時に新しいお宅で十分な信頼関係が築ける前に通院が必要になるのは良くないから手術ですっきり解決したいと思いました。

肛門腺液らしき白いものが滲み出ているようにも見えますが…、正常に導管を通って出ているわけではないようです。
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手術は1月24日でした。

手術の結果・・・、
・麻酔で筋肉が弛緩した状態でも穴が見つけられず、生まれながらに穴がないみたい(一種の奇形)
・切って開いてみたら、袋(肛門腺嚢)がなかった
・生まれつき袋が作られなかったのか、度重なる炎症で袋がグチャグチャに散ってしまったのかは分からない
・袋はないが、分泌腺の組織はあり、液が作られて分泌される(しかしその液が溜まる袋も体外に排出するための出口もない)
・分泌細胞を取るとなると、肛門括約筋の部分なので排便に関わる
・袋ごと分泌腺を取ってしまう予定だったが、袋がないから取れずに閉じることになった
・左側も穴がないので、今まで症状が出てきたのは右側だけだが、今後左側にも同様の症状が出る可能性がある

ざっくりと、このような感じの説明でした。。。

可哀そうなハービー、頑張って手術を受けましたが、この手術で解決とはなりませんでした。

でも、まずは、手術で切った跡を早く治さなければいけません。

痛くてジーっと固まっている(恐怖で腰が抜けていたかも)けれど、
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意を決したように急に暴れてカラーを脱ぐので目を離せません。
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首輪で固定してありますが、夜のうちに首輪を通すループを引きちぎって脱いでいました。
(初めに使ったメッシュの硬いカラーは早々に破壊。この黄色が2つ目。)

横で見張っていられない時には筒型カラーでごめんね。
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食欲はあるので、ごはんの気配がしたら必死で台所まで走ってきます。
食いしん坊で良かった!食べてる時は気が紛れる。
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痛いよね・・・。
一晩オシッコを我慢して、翌朝トイレシートで大量のオシッコをして隣で行き倒れていました。

丸一日、痛みと、カラーに慣れないのとで、移動はぎこちなく転がるように慌てて走っていました。
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そんな状態でも、お散歩に出ると尻尾が上がって表情が明るくなります。
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お散歩中も頻回にジーっと座っていたけれど、
外では普通に歩けるし尻尾が上がるから傷口のチェックもできるし、
何より気が紛れてお尻を舐めようとしません。

本犬の要望が強く、手術から二日後からは通常散歩を再開。
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お友達に遊んでもらえて、本当に嬉しそうだった!

地面に刺さってる。
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ジヨンの乗りが悪いからひとりでボール遊び。
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(傷が開くといけないからほどほどにね💦)

とにかく傷を舐めないように、時間の許す限りお散歩をしています。
合宿所への侵入を試みるハービー(招き入れてもらえたよ)。
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明日1月28日は里親募集会です。
ハービーは手術をしたばかりで その後の見通しも立たないので今回のご縁を狙うのは現実的ではないかもしれませんが、気が紛れるので参加します。
ご来場の際にはぜひハービーにも会ってもらえると嬉しいです。
オヤツ大歓迎です。

首元にヨダレの池ができるので、オヤツパーティーの際には襟を下げて参加します。
(お尻を気にしなければカラーをはずせるかも?どうかな?)
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里親募集会の詳細はこちらの記事をご確認ください
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