淀川河川敷のニッキちゃん

かる子です。
淀川河川敷のアキ太くん』の記事内にも書いたのですが、昨年11月末に チビ次郎たちの母犬が出産したらしいという情報があって淀川河川敷の野犬たちの観察を続けていました。
子犬の巣は見つけられないまま、育たなかったのか 誰かに保護されたのか、ある日を境に子育て中の特徴が見られなくなったのですが、その後も成犬たちはトレイルカメラの前を頻繁に通っていました。
やっと捕獲方法が見つかってアキ太くんを捕獲した後、「あわよくば・・・」と観察し続けていた女の子がいます。
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チビ次郎と同じ野犬ママの子供ですが、黒系ではなくて よどくんサビタンノコリちゃんフッカちゃんを少し濃くしたような色味です。
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八重歯の可愛い女の子。
童顔だけど既に6歳半の立派な野犬です。
ハナエさんの捕獲時(『お山のママさんがやってきた』『「A子」と呼んでいた野犬の母犬』)の推定年齢が3~7歳というのを考えると、「立派な」野犬という意味を想像してもらえるかと思います。
ハナエさんの推定年齢は、獣医さんたちの「けっこう若そう」という見立てと、砕石場での「いやいや7年くらいずっといるよ」という目撃情報を元に3~7歳と設定していますが、こちらの女の子は子犬の頃から近所の人たちに頻繁に目撃されて、2018年の秋生まれということまで具体的に分かっています。

私も2019年2月19日に一度目撃していて、いろいろ衝撃的だったので記録を残していました。
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丸々とした子豚 子犬ちゃんが、
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雨の公園で遊んでる!💦

2019年当時、いつもの朝散歩は祖母も一緒に散歩していて 河川公園のメイン通りを歩くことが多かったので、今のように野犬を見かけることはめったにありませんでした。
この日は雨で祖母は連れてこず、今よりもっと怖がりで早朝しか歩けなかったジヨンも「雨だから無人だろう」と9時近くなってからゆっくり来たのでした。
雨で無人の日はジヨンが伸び伸び弾けてお散歩するので、そりゃ野犬ちゃんだって白昼堂々遊び回るだろうよ、と妙に納得。
卒業犬ユズちゃんの迷子探しを機に北摂中の野犬情報が母の元に集まるようになったのは その少し後のことで、それまで私の野犬アンテナはそこまで敏感ではなく、この子に関してもそれっきりになっていました。

後から知った事ですが、
この野犬ちゃんの母犬はチビタたちのママと同じ犬で、私が目撃した当時、捕獲しようとしている方がいたらしく、餌付け真っ最中だったようです。
それで丸々とした子豚体型!
惜しいところまで餌付けできたものの捕獲ならず、成長と共にどんどん警戒心が強くなりそのままお外生活を続けているとのことでした。
子供時代は 河川公園の駐車場が閉まった後によく出てきていたとか、近所のお散歩ワンコと遊んでいたとか、サッカーボールを追いかけていたとか・・・。
ご近所の皆さんの中で「ニッキちゃん」という名前まで付けてもらっていました。

祖母が骨折や認知症で犬散歩に来れなくなり私一人で河川敷を隅々まで歩くようになると、「ニッキちゃん」に遭遇する頻度も増え、特に2022年のチビタ達との出会い以降は 子犬捜索用のトレイルカメラにも登場していました。

ノコリちゃん捕獲の時、トレイルカメラをチェックするカメラ目線のニッキちゃん。
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広範囲に撒いたパンを食べながらノコリちゃんが捕獲器(まだ壁だけで慣らし中)に近付きますが、ニッキちゃんは我関せず。
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ある程度近付いた時も、こんなに小さな捕獲器(というよりワイヤーネット2枚だけ)ですら、警戒してそれ以上は決して近付きません。
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2023年、フッカちゃんを見つけた後 兄妹犬が残っていないか確認するために置いていたカメラに写ったニッキちゃんは、「背中の浮いた毛をスポッと抜きたい・・・」換毛中でした。
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車道のすぐ横にいて、車から写真を撮ったこともありました。
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チビ次郎と一緒の時にも出会ったけど、
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お互い 姉弟だなんて分かってないね
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アキ太くんと一緒にいたこともありました。
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そのニッキちゃん。
アキ太くんの捕獲後もしばらくは連日トラップ前に来続けていたものの、しばらくすると生活拠点を移したようでたまにしか来なくなってしまいました。
去年の11月末の子犬探しから長々と続けていた捕獲優先の生活で私が疲弊Max。
4月に認知症の祖母が骨折して母は夜中まで1階の祖母宅に付きっきり。
ウチのジヨンの生活と、ハービーとチビ次郎の里親さん探しも5か月以上ないがしろになっていました。
「ここで手を引けなかったら ギャンブル依存症と同じやな・・・」
一時は調子よく餌付けでき、やっと捕獲方法も見つかったというのに無念で無念で大号泣しながら母に捕獲断念を伝え、捕獲をお願いしていたアニマルトラストさんにもお断りの連絡を入れ、
その翌日、トラップを回収するつもりで現場に行きました。
すると、その直前にカメラに写っていて、意志の弱い私は撤収できずに給餌。
そいでまた 給餌直後に出てくるニッキちゃんよ・・・。
やめられないじゃんか~
とは言え、一日でも早く終わらせたいけど、多忙なアニマルトラストさんのスケジュールがいつ空くか分からない。
一日空けてもらっても、その日にニッキちゃんが来るとは限らない。
・・・。
こんなことは二度としたくないし 頼まれたってしないけど、
チビ次郎たち温厚で小心者の家系だという点に望みをかけ、hikaruさんとカイピノママを巻き込んで自分たちでの捕獲に踏み切りました。
私が給餌に通う時にhikaruさんとカイピノママさんにも待機してもらい、もし運良く直前にカメラに写っていたらトラップを仕掛けるという、お二人には無駄足だらけの(でも私にとっては日々の給餌と負担は変わらない)、地元民にしかできない作戦です。
その作戦も5月いっぱいが限界だなぁなんて考えていましたが、
5月29日、無事ニッキちゃんを捕獲することができました。
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引っ付き虫だらけで汚いけど、これは捕獲時にムギュッと押し付けたのが運悪く引っ付き虫の草の上だったから。
餌付け時にお薬を入れられたのでダニも殆どおらず、野犬と思えないくらい毛艶のいいニッキちゃんでした。

捕獲直後は即席のケージに入れられ、エリザベスカラーをされ、カメラで監視付きの、厳戒態勢。
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まだまだ恐怖の真っただ中で、固まったまま全く動かず眼だけキョロキョロ。

子犬みたいに柔軟に人馴れが進むとは思わないけど・・・、人間との暮らしも悪くないって思ってもらいたいです。
ハナエさんだって3年半もたてば人前で遊べるようにもなったしね。

仮名は河川敷で呼ばれていたまま「ニッキちゃん」です。
これから少しずつ保護後の様子を振り返っていきます。
長い付き合いになるかもしれませんが(短い付き合いで里親さんに託せることを祈るけど)、よろしくお願いします。

  

アキ太くんが アニマルトラストさんのスタッフ日記で紹介されています。
新入りアキ太と先輩ゴロウ』←ゴロウ先輩、よろしくね~
シニア部屋の犬たち』←タイヤベッドを使いこなしている~
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