犬が逃げたらすぐにすること~人馴れしていないビビリ犬で、自分では帰れない状況の場合~

この記事は編集中です。少しずつ書き進めています。byかる子

2018年2月23日、極度のビビリっ子スミちゃんが、経験を積むために預かり先を引越しした直後に逃げてしまいました。
前年3月に同じ状況で逃げてしまったマリーちゃんは、当時考え付く限りの手を尽くして本当にたくさんの方々に協力していただいて大規模な捜索を行いましたが、有力な目撃情報がほどんどなく、今も行方がわかりません。
マリーちゃん以上に人馴れ状況が厳しかったスミちゃんが、31時間後に無事保護できたのは、幸運な偶然に他なりません。
と同時に、預かりファミリーを中心とした脱走直後からの動きはとても無駄なくスムーズで、それがなければ偶然を掴み取ることはできませんでした。

ハッピーエンドで終わったスミちゃん捜索を例に、
自分自身の備忘録として、また、一時預かりさんやこれからトライアルを始める里親候補さんへの参考になればと、捜索方法を書き留めておこうと思います。

その犬の性格や成育歴と逃げた状況によって、取るべき動きは大きく異なります。
ここで書いている捜索方法は
★誰かに保護してもらうことがむずかしい。首輪・胴輪ともに迷子札をつけているが、人馴れ途中(ごく限られた人間にしか慣れていない)で、他の人には迷子札を見てもらえる距離まで近づけない。
★預かり先を移動した直後やトライアル開始直後で、その家を「帰る場所」だと認識していない
という、スミちゃんやマリーちゃんの場合に特化したものです。

【1】逃走直後、「可能な限り」追いかけて方向を見届ける
※上記の場合でなければ追いかけるのは逆効果です。楽しい雰囲気でオヤツタイムにしましょう。これについては機会があればいずれ。

「犬を見ませんでしたか?」と声をかけまくりながら追う。
森に入った、などが掴めたらラッキーだが、そううまくはいかない。
見失ったら見切りをつけてすぐに次の行動へ切り替える。
(逃がしてしまった本人には犬が慣れていない前提です。慣れている場合は姿が見えなくても【3】の口笛&声かけを。)


【2】応援を頼む
すぐに保護主かるちゃんに連絡を。
携帯電話を持っていたら【1】で追いながらでも、とにかく迅速に。
直後に現場で必要なのは、その犬が一番好きな人または犬の応援です。
スミちゃんの場合、人間はhikaruさん(甘えるほどではないけれど、「朝の挨拶に来てくれるようになった」と成長記録がブログに書かれていましたね。)しかいません。
犬は親友もこちゃんがトライアルに出たばかりだったのは不運でした。
もしもこちゃんがいたら、もこちゃんが同行したと思います。
夜の部と翌日の捜索には合宿所で一緒に遊んだ経験があるハッピーが同行しました。
不祥事が起きてしまった時、とっさに隠したいと思うのが人間のサガです。が、
なんとか自分で解決を…、などとは思わず、すぐに連絡してください。

【3】楽しいオーラを振りまきながら、口笛と呼びかけを
引き取り直後など、慣れた人間がいない場合はこの項目は飛ばして【4】へ。
駆け付けた「一番慣れている人」が、日頃から呼び戻し練習としてやっている口笛と呼びかけを繰り返します。
「おやつ」や「おいで」で教えている場合はその言葉をかけ続けます。
目的はこれ以上遠くに行かせないこと です。
よく懐いている飼い犬でも、動転していたら例え近くにいても出てこれないことがあるくらいです。
姿を見せなくても近くで声を聞いていている可能性があるので、これを1~2時間続けます。
声が聞こえていたらそこから大きく移動する可能性がうんと減ります。
今回は居場所が全く特定できなかったので、hikaruさんの勘を頼りに広い範囲で。
もし目撃情報があれば、安全な場所に誘導するように口笛を続けます。
犬が同行している場合は大げさに楽しみながら何度でもおやつタイムをします。

【4】チラシ作り・チラシ貼り
【3】ができるのは、逃げてしまった犬が会いたいと思っている人間と犬だけです。
それ以外の人間ができるのは、目撃情報を得るための努力だけです。
現場での聞き込みも、チラシを配りながらしたいです。
チラシの作り方とチラシ貼りについては別記事で具体的に書いているので、そちらを見てください。
ご近所のネットワークをフルに使って、できるだけたくさんの人に手伝ってもらいます。
スミちゃんの時は、dekawannさんが即座にご近所に働きかけラミネーターを複数調達、
翌日朝にはご近所さんたちによってチラシ配りが進められていました。
ガラケーの私にはよくわからないのですが、LINEのご近所犬友グループを活用されたそうです。




【5】一枚に広げて見れる広域地図を用意する
紙媒体で。心理的な距離が判断を狂わす。
コンビニや書店で売っている1000円程度の都市地図が便利。
携帯電話を使いながら同時に地図を見るためにも必須。

【6】情報拡散と情報のコントロールについて
twitterやSNSなどでの発信はタイミングと状況を見極めてからにします。
地域がある程度限定されている逃走直後に全世界に向けて発信しても、実際に関係がある地域の人にはほとんど回りません。
逆に問合せへの対応に追われてしまったら本末転倒です。
慌てて取り敢えず発信するのではなく、誰に何を頼みたいか目的をはっきりさせてから文面をよく考えて発信します。
スミちゃんの時は、大量印刷のチラシが届く目処がたった時点で応援要請のためにこのブログに投稿しました。
「SNSに載せてもいいですか?」「迷子掲示板に書いたらどうですか?」などという個別の問い合わせに対応する余裕がないので「許可なく自由にお願いします」的な一文を付けた気がします。
大人数に向けて発信すると、親切な、でも直接お手伝いいただける訳ではない方から、心配している旨やご自分がいかに犬好きかや体験談や逃走状況を具体的に尋ねる連絡が来ることがあります。ありがたいことですが、1分1秒を焦っている時には対応しきれません。
また、正しい情報が共有できていないまま大勢の捜索隊が現地入りして緊迫した空気を持ち込んでしまうと、犬がその地域から離れてしまう恐れがあります。
★まれに、迷子犬を見かけた人が「探している人はいないかな?」とtwitterやSNSで自ら検索して連絡してくれることがあります。
むしろ一定層には警察や保健所に問い合わせるよりも一般的なのかもしれません。
そういった場合にきちんと検索に引っかかることを目的に、「迷子犬」「迷い犬」というハッシュタグをつけて連絡先を明記することは有効です。
★インターネットで発信し、匿名での情報を募ることでの弊害もあります。知名度が上がれば上がるほど、イタズラと思われる明らかに不自然な誤情報も入ってきますし、ネット犯罪に巻き込まれたこともありました(「私が保護しています。」と釣って他人の住所を伝え、嫌がらせ対象の家庭に向かわせるものでした。)。別犬との判別も大切ですがこちらからのコンタクトを拒まれることも多く、情報一つ一つを冷静に判断しなければいけません。

【7】大人数の応援を頼む
 応援の人達に具体的に指示・依頼できるだけの準備が整ってからでないと、現場が回しきれず対応に追われて逆効果。タイミングを見極める。

【8】スーパーや駅、動物病院へのチラシ掲示依頼
 まず初日は[4]のチラシ張りを優先させます。1店舗に掲示依頼をする時間で5枚以上張れるからです。
人手と時間に余裕ができたら是非。雨風をしのげ、長期掲示も期待できます。

【9】新聞折り込み
チラシ作成→到着→新聞店に依頼→各家庭に配布 までの時間はかかりますが、効果はかなりある。
折込みの下請会社を通さず、新聞販売店へ直接持ち込むのが早い。
値段はA4の場合一律一枚3円(税抜)。販売店は統廃合が進んでおり、ネット上の情報では古いことが多々ある。
グーグルマップで「新聞杯売店」を検索、電話番号を調べ、必ず事前に電話をかける。新聞販売店は朝早くから電話が通じることが多い。折り込み作業は店によって朝刊配達後すぐや10時や13時など。事前に確認しておかないと僅かの差でその日の作業に間に合わず折り込み日が一日遅れることになる。
電話での確認内容は「〇〇日の朝刊に間に合うには何時までに持ち込めばよいか」「販売店の住所」「おおまかな配達部数(チラシの部数に限りがある場合は持ち込んだ時に具体的に希望地域を指定することもできる)」ピンポイントで入れたい地域がある場合は「〇〇町はおたくの販売エリアですか?(違ったら担当販売店を教えてもらう)」
早朝に行動する新聞の配達員の目撃情報も期待したいので、配達員に渡してもらえるよう(または店内に掲示してもらえるよう)頼む。

【10】警察等への連絡について
犬が迷子になってしまった時には、警察・保健所・清掃局などに連絡することが鉄則です。
が、逃走直後の、一刻も早くチラシ作りやチラシ貼りをするべき時に、慌てて届け出をする必要はありません。
ここで扱ってるビビリちゃんは、そうそう簡単には警察にも保健所にもお世話になれないからです。
運良くどこかに引っかかっていたなどで保護され警察・保健所にたどり着いていたとしたら、迷子札から連絡がもらえるし、そうでなくても数時間届けが遅れたところで犬の命に支障はありません。




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